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<<   作成日時 : 2008/05/14 21:23   >>

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なんとなくタイトルで買った本。

「となり町戦争/三崎亜紀著(集英社)」を読んだ。


著者のことも、内容も知らずにタイトルだけで買ってきたので、
ネットでアマゾンのレビューを読んでみたら、とっても不評(笑)


あらら、ハズレかな?と思いながらも読み始めましたが、
僕は充分に楽しめる、と言うか考えさせられる内容の本でした。


話は、主人公の住む、とある地方都市の町と、その「となり町」が
「公共事業」で「戦争」をして、その戦争に主人公が巻き込まれていくんですが、
その「戦争」は主人公のイメージする「戦争」とは違い、
戦争をしている実感がまったく感じられず、しかし確実に戦争は行われ、
その「となり町」との戦争に参加していきます。


なんか不思議な本でした。

この著者の他の小説を読んだことがないので、
ワザとなのか、こういう作風なのか分かりませんが、
「?」と思う展開が多々ありましたが、
しかしその「?」が、この見えない、そして実感出来ない
「戦争」を表現しているのか?と。

僕の勝手な解釈ですけどね(笑)



感想は人それぞれなので内容はともかく、この見えない「戦争」
そして「戦争」へ参加している事を実感できない「戦争」

この本の「戦争」への問題提起は考えさせられました。


今、僕には見えなかったり実感出来ないで、
いろんな事が起きていると思います。


僕は毎日家族と平和な時間を過ごしていますが、
日本の自衛隊はイラクへ派遣されアメリカの戦争の支援をしています。
その戦争には僕たちの税金が使われていて、
その先で何も罪のない人々が死んでいます。

戦争以外でも、気付かないだけで、
いろんな人たちの犠牲で僕たちの生活が
成り立っていると思います。


子どもたちが大好きな「チョコレート」
ウチの娘もよく食べます。

このチョコレートの原料の「カカオ」が作られている、
ガーナやカメルーンなどの国では、学校へ行けない
数10万人の子どもたちが殺虫剤散布などの危険な仕事も含め、
カカオ農場で1日12時間以上働いていているそうです。




ホカ弁の白身魚のフライやマックのフィッシュバーガー、
以前はスーパーでも普通に「白スズキ」と言う名前で売られていて、
ほとんどの人が食べたことがある「ナイルパーチ」と言う魚。

僕も以前はフィッシュバーガーをよく食べていました。
今は腹が減っていても食べる気にはなりません。



映画「ダーウィンの悪夢」を見て知ったんですが、
何気なく口にしているその白身魚で、アフリカのビクトリア湖の
自然を破壊し、そこで暮らす人々の生活を変え、
格差を生み、学校へ行けず働く子どもたちが増えさらに貧困が進み、
ドラッグ、売春、ストリートチルドレン、エイズ、暴力等が蔓延し、
そして、ナイルパーチを輸送する大型貨物機で大量の武器を
密輸し、アフリカの紛争で使われているとの事も・・・。



100円ショップ。

ビックリするほど安い物がありますよね。
いろんな物があって、店内を見てるだけでも楽しくなってきます。
「これも100円!?それも100円!?」って100円ショップなんだから、
全部100円なんですけどね(笑)

以前は僕もよく100円ショップで買いましたが、
今はほとんど買わなくなりました。

残念ながら、今でもちょっとした物をたまに買います。


なんでこんなに安いのかな?と。

大量生産、一括納入、材料費のコスト削減とか
の理由もあると思いますが、人件費削減もあるでしょう。

そこでも外国の貧困層の労働者が
低賃金で過酷な労働をしているはずです。

労働者からの搾取によって成り立つ「100円」
そう思うと、ただ「安い」と言って買うのはいいんだろうか?と。


割り箸、コーヒーなど、僕たちが使っている多くの物が、
どこかで誰かの犠牲があって僕たちの手元に届いています。

そしてその犠牲を多く強いられているのは、
貧困層の子どもたちと女性です。




犠牲が見えなかったり実感出来ないだけで、
僕たちは知らない間に誰かの犠牲のおかげで暮らしています。



しかし、本当に「見えない」のか?「実感」出来ないのか?




本当は「見えない」「実感」出来ないのではなく、
ただ、見えないふりをしていたり、感じようとしなかったり。


もし、そうなら最悪だなと・・・。






この「となり町戦争/三崎亜紀著」で、
結局最後まで、戦車が出てきたり、爆弾が破裂したり、
銃撃戦が行われることはなく、主人公は戦争がいつ始まり
いつ終わったのかも分からないほどだったのですが、
確実にその戦争で人が死に、戦争が行われその戦争に参加していました。


僕たちも目の前で人が死んだり、自分が傷ついたりしないと、
いろんなことを何も実感出来ないのかな〜?と。

そなことを考えさせられた「となり町戦争/三崎亜紀著(集英社)」でした。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
僕も数年前読みました。1度目では理解できずに読み直してヒカリさんと同じレベルの感想に到りました。

僕の贔屓ブランド(?笑)のユニクロ。ここで(ばかりではないですよ、もちろん)購入する人が多いために国内の衣料メーカーは、規模の縮小や倒産をし、そので勤めていた人は路頭に迷い、中にはホームレスとなり、そのうちの何人かは「税金」で保護され生活ができています。
僕らが目先の安さで買った衣料で儲けた差額は、結局税金の高騰につながり(もちろんそんな単純な流れではありませんが)実際のところプラスマイナスゼロになっている一面があります。
Take
URL
2008/05/15 14:33
【続く】

行政境の人は隣の市町村で買い物をしたほうが便利だったり、他行政の図書館や市民ホールを利用したりすることもあるでしょう。
もしなんで(地本税をうちの地方に)払っていないやつらが、堂々とうちの行政区の施設を使うんだ、との声が上がったり、もし他行政区の人は立ち入り禁止なんて措置になったら・・・・。
隣国とうまく付き合えない日本、アパートなどの隣人とうまく付き合えなくなってきた日本人。・・・・考えざるを得ないことはありますよね。
経済はひとつの価値観念であって、それが常識であったり、それが崇高であったりするもんじゃない。そんなことを考えてみませんか?と言う意味ではこの本はお勧めだと僕は思うのです。
Take
2008/05/15 14:34
Takeさん、こんばんは。
何を何処で買うか。これってホントに大切な事ですよね。
消費者として、その場で「安い」と思っても、労働者からの搾取で成り立つ「安さ」は回り回って労働者である自分の所へ帰ってくると思います。
ヒカリ
2008/05/15 23:18

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